2016年3月21日月曜日

佐藤豊彦・佐藤美紀 「総象牙のリュート!」

「2台のバロックリュートによるドイツ音楽」
会場:佐保山茶論(奈良市)
2016年3月19日&20日 14:00開演

3月20日、陽気の丁度心地よい日和の中で、佐藤豊彦・美紀親娘による2台の象牙のリュートによるデュオコンサートに出かけました。


デュオの作品の一方が失われているものはご自身で復元されたそうです。最後のヴァイスのシャコンヌGマイナーはソロで聞き慣れた耳で聞くとまた異なった空間を感じます。


象牙のリュートはカナダのリチャード・バーグに1981年に製作を依頼したもので、ボウルは厚さ0.8mmの総象牙で、スペーサーのストライプにも薄い象牙が挟まれています。昨年、荒尾の「リュートの家」でのセミナーに参加したときにガラス棚の中にあったのを見かけた気がします。
Richard Berg(Ottawa, Ontario) made this 14 course baroque lute in 1981, fully ivory is used to the bowl; 0.8mm thickness, also thin stripe ivory is embedded in the evony spacers.


References of ivory lute;
Canadian Museum of History
守田さんのページ「朝歌」(in Japanese)



午前中は京都の黒田さん(テオルボ)と私(バロックリュート)のレッスンの時間を取っていただきました。
前回のレッスン以降、私のバロックリュートはガット弦に換え、いただいたアドバイスに応えることを念頭に練習してきました。課題曲はヴァイスのシャコンヌGマイナー(本日のプログラムの最後の曲のソロ版)とバッハのアルマンドBWV1007でした。